大事な栄養!母乳にはどんな成分が入っているの?

赤ちゃん
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赤ちゃんにとって一番よい栄養とされる母乳ですが、母乳にはいったい何が含まれているのでしょうか? ここでは母乳に含まれる栄養や免疫成分について紹介していきたいと思います。

母乳の3つの段階

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母乳は出産後から時期ごとに3つの段階に分けることができます。「初乳」「移行乳」「成乳」といいます。 それぞれの時期の赤ちゃんに合わせて母乳の成分は変化していきます。

  • 初乳出産直後の数日間に分泌される、粘着性の高い黄色っぽい母乳。分泌量は少量だが、多量の抗体や成長因子を含む。腸の働きを促進して便の排出を促し、胎便に含まれているビリルビンが腸で再び吸収されるのを抑え、新生児黄疸を防ぐ効果を持っている。
  • 移行乳産後5日?2週間で母乳の量が増え、色・外見・成分が変わってくる。免疫グロブリンやタンパク質の含有量は減少していくが、脂肪分や糖分は増加していく。
  • 成乳産後2週間頃になると、さらさらした水っぽい母乳に変わる。初乳に比べると脂質、糖質の含有量が高い。

母乳の成分は1回の授乳でも、授乳の前半と後半で成分が変化していきます。

授乳前半の母乳は脂肪分が少なく、糖分、タンパク質、ビタミン、ミネラル、水分が豊富に含まれています。

授乳後半の母乳はDHAやアラキドン酸などの多価不飽和脂肪酸や脂溶性ビタミンが多く含まれています。 後半の母乳の脂肪含有量は前半の母乳に比べ2?3倍ほど多く、カロリーが高いとされています。

母乳に含まれる栄養物質?タンパク質

大豆でタンパク質

筋肉・臓器・皮膚・毛髪・血液など人体の大部分はタンパク質で構成されており、成長に欠かせない栄養素の一つです。 タンパク質は体内ではアミノ酸に分解されて各組織に送られ、体に必要なタンパク質が合成されます。母乳に含まれるタンパク質の約40%がカゼインで約60%が乳清タンパク質です。 赤ちゃんの成長にとって必要な量と質が含まれており、消化吸収もよいとされています。

  • カゼイン:アミノ酸以外にリンを含む複合タンパク質。カゼインは多量のカルシウムイオンを結合するため、乳汁中へのカルシウムの分泌に重要。
  • 乳清タンパク質:αラクトアルブミン、ラクトフェリン、血清アルブミン、分泌型IgA、IgM、IgGからなる。ラクトフェリンは鉄分を含む糖タンパク質で、大腸菌やカンジダ菌の増加を抑制する。分泌型IgAとは初乳中に含有される免疫グロブリンであり、新生児の消化管を細菌・ウイルス感染から守る働きを有している。

母乳に含まれる栄養物質?脂肪

脂肪が多い牛肉

脂質も人体に欠かせない栄養素の一つです。

  • 脂肪:体内で作ることができない必須脂肪酸(リノール酸、γリノレン酸、アラキドン酸、αリノレン酸、EPA、DHA)が含まれており、これらは体の細胞膜の成分やホルモン様物質の材料となっています。さらに脂質はビタミンA・D・E・Kなどの脂溶性ビタミンの吸収にも役立ちます。飽和脂肪酸(カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸など)、一価不飽和脂肪酸(パルミトレイン酸、オレイン酸など)、多価不飽和脂肪酸(リノール酸、αリノレン酸、γリノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)など)に分類されます。
  • コレステロール:赤ちゃんの神経系に働き、細胞膜をつくるなどの役割を果たす。

母乳に含まれる栄養物質?炭水化物(糖質)

お米

人体に欠かせない必須栄養素の一つ。骨格形成、貯蔵、代謝などに広く用いられます。

  • 乳糖:母乳中の糖質の90%以上はラクトース(乳糖)。カルシウムやマグネシウムの吸収を高め骨を丈夫にする。ビフィズス菌を増やし便通をよくする。
  • オリゴ糖:母乳中には約130種類のオリゴ糖が存在するとされている。ビフィズス菌などの腸内善玉菌を増やし、同時に有害細菌の定着を阻害する役割を持っている。便通をよくする。
  • グルコース、ガラクトース:単糖のグルコースとガラクトースが結合してラクトースとなる。

母乳に含まれる栄養物質?ビタミン

  • ビタミンA:免疫力を高める。
  • βカロテン:ビタミンAの前駆体。
  • ビタミンD:カルシウムの吸収を助け骨の成長を促す。
  • ビタミンE:抗酸化作用がある。不足すると溶血性貧血になるおそれがある。
  • ビタミンK:血液凝固因子を作る際必要。不足すると頭蓋内出血や血便などの症状が現れる危険がある。ビタミンKは母乳中に不足しがちなビタミンであるため産後の一カ月健診などでK2シロップを経口投与か注射して補う。
  • 葉酸:タンパク質の合成に必要。脳や体の成長に必要な成分。

母乳に含まれる栄養物質?ミネラル

  • カルシウム:骨の生成。骨を強くする。
  • ナトリウム:カルシウムや他の栄養素が血液中に吸収されるのを助ける。
  • マグネシウム:酵素の働きを補う。骨の形成を助ける。
  • カリウム:心臓機能や筋肉機能を調整したり、細胞内液の浸透圧が一定になるよう調節する役割がある。
  • 鉄:赤血球中のヘモグロビンの原料となり、全身へ酸素を運ぶ役割を持つ。骨、皮膚、粘膜の生成を助ける。
  • 亜鉛:酵素の構造形成および維持に必須。酵素は免疫機構の補助や体の成長など多岐にわたって働く。

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