出産祝いの新しい定番となっている「おむつケーキ」
実は、贈られるお母さんたちには不評だと知っていましたか?
見た目の華やかさと赤ちゃんらしいかわいさが人気のおむつケーキですが、どうして不評なのでしょうか。
今回は、おむつケーキが不人気の理由とおむつケーキの作り方をご紹介いたします。
■目次
おむつケーキが不人気の理由
「おむつケーキ」は、おむつをケーキのようにラッピングした贈答用のおむつのことです。
アメリカで妊婦の友人がホストとなり、産前に必要な育児グッツをシャワーのようにプレゼントする「ベビーシャワー」のアイテムとして誕生しました。
赤ちゃんが生まれるとおむつは必需品でかつ消耗品となるため、一見喜ばれるようにも感じるおむつケーキですが、実は贈答品の中でも不人気だと知っていますか?
では、どうしておむつケーキが不人気だと言われるのでしょうか?
単純に不衛生

新生児は特に免疫力が低く、些細なことをきっかけに感染症を起こします。
ですので、新生児に触れる時は手洗いと消毒をするように産院で指導されるのはもはや常識です。
なのにもかかわらず、徹底した衛生管理のなかで製造・梱包されたおむつをわざわざ開封し、ちょっと悪い言い方になってしまいますが
手洗い・消毒をしたかも分からない他人がベタベタとおむつに一つずつ触れてケーキの形を作ります。
赤ちゃんを第一に考えるお母さんは、おむつケーキを贈られた時にまず「不衛生」「無神経」と感じることがあるそうです。
使うときにめんどくさい

おむつケーキの多くは、衛生面を一応気にしておむつを一つずつラッピングしてあることが多く、実際におむつを使用する時に非常にめんどくさいことになります。
一つずつラッピングを外し、出た大量のゴミを処分しなければいけません。
使いたいときにすぐ使えず、わざわざ使うための準備をしなければいけないのも不人気の理由です。
サイズが合わないことがある

赤ちゃんはおなかの中で成長し続け、出産した時点で予想より大きい・小さいなどの誤差があることが多いんです。
さらに、おっぱいやミルクをよく飲む子は、生後1ヶ月もしないうちに体重が5kgを超えておむつのサイズがSになることも。
贈られたおむつケーキのサイズそのものが合わないこともあります。
贈る場合は、新生児サイズは避けてSサイズを送るのが無難です。
紙おむつの保存に適していない

紙おむつは紙で出来ています。
さらに、おしっこを吸収するポリマーは水分を吸うようにできているので、湿度の高い気候に贈ると湿気を吸ってしまい、使い物にならないことがあります。
また、飾っておいても埃が溜まるため赤ちゃんに使用するには非常に不衛生です。
一度開封すると全て解けてバラバラになってしまうため、収納場所を考えなければいけないなどの不都合があります。
内祝いに気を使う

新生児サイズのおむつの多くは、1パック約90枚入り1,200円程度しかしないのに、ラッピングすることにより1万近くかかることも。
贈られるお母さんからすると、わざわざおむつケーキにしなくても、それだったらおむつを8パックくれたほうが助かると感じる人が多いんです。
実際のおむつ代よりも高価になるため、内祝いも高価になり非常に気をつかいま
す。
これから子供にお金がかかってくるのに、早々に無駄な出費となるため嫌がる人が多いんです。
赤ちゃんの肌がかぶれることがある

「おむつなんて全部一緒」と独身の方は思われるかもしれませんが、おむつ1つずつ紙質や肌触り、おしっこの吸収率やうんち漏れしやすいかどうかが異なります。
赤ちゃんの体型や肌質によっても、おむつの合う合わないがあるため、贈られたおむつケーキで赤ちゃんの肌がかぶれてしまうことも・・・。
それでもおむつケーキを贈りたい!作り方と種類
おむつケーキは2~3段のケーキを模っているだけでなく、赤ちゃんに必要なスタイやおくるみなどの小物と一緒にラッピングされていることが多くあります。
しかし、3段となるとおむつの量も多くなりますので、万が一肌やサイズが合わなかった時のためにせいぜい2段までのおむつケーキにしておくほうが無難です。
小物もお母さんの趣味に合わなかったり、実際に使わないこともあるので、あまり多くは盛り込まないほうが良いでしょう。
おむつの種類はテープタイプとパンツタイプがあります。
テープタイプは赤ちゃんがまだ自分では動けない時期に大活躍するので、生まれて間もない頃から使用できますが、パンツタイプは赤ちゃんが自分で掴まり立ちするようになってからのほうが履かせやすいため、すぐに使うことができません。
給水ポリマーが湿気を吸ってしまうこともあるので、近くに使うであろうSサイズがおすすめです。
おむつにも紙質や吸収率などかそれぞれ異なるため、一番無難なのが産院の多くで使用されているパンパースをおすすめします。
<おむつケーキのおすすめの種類>
- おむつケーキはせいぜい2段までの少量で済ませる
- 小物はお母さんの趣味や実際に使わないこともあるので、沢山盛り込まない
- テープタイプのSサイズのおむつを使用する
- 多くの産院で使用されているパンパースを使用するのが無難
おむつケーキの作り方

インスタグラム petitpied927 より引用
おむつケーキは専門店などに頼むと高くつき、贈られた側も内祝いに大変気を使うことになるため、安価で手作りしたほうが喜ばれます。
衛生面を考え、おむつケーキを作る時は手洗いをした後に手の消毒を行ないましょう。
また、おむつを直接包む袋なども可能であれば消毒したほうが無難です。
消毒には市販のエタノールスプレーなどを使用し、しっかりと自然乾燥してからおむつを包むようにしましょう。
<おむつケーキの材料>
- パンパース
- ビニール袋
- セロハンテープ
- タオル
- 厚紙や太目のリボン
- ハンドタオル
- ぬいぐるみや造花など
- 食品用乾燥剤
<おむつケーキの作り方>
- おむつを1枚ずつ乾燥剤と一緒にビニール袋に入れテープで口を閉じます
- 筒状にかたどった厚紙に、円を描くように形を整えながら並べます
- タオル上部をおむつの間に押し込み、裏返しておむつの間にいれたタオルを丁寧に整えます
- リボンで全体を結んで整えます
- ぬいぐるみや造花などでデコレーションします
まとめ
おむつケーキは近年の出産祝いの定番となっていますが、実は実際に受け取るお母さんたちからすると喜べない理由があるんです。
<おむつケーキを嫌がられる理由>
- 不衛生
- 使いにくい
- おむつが湿気を吸ったり、埃がかぶる
- 内祝いに気を使う
- 赤ちゃんの肌に合わないことがある
これらの理由から、出産祝いにおむつケーキをおすすめしませんが、どうしてもおむつケーキを贈りたいという人は安価で手作りするようにしましょう。
おむつケーキを作る時はちゃんと手洗いを行い、手洗い後に消毒を行ないます。
できれば、おむつを直接包むビニール袋の内側も消毒するようにしましょう。
おむつケーキも、作り方やおむつの種類・量に気をつければ喜ばれる贈り物になります。
受け取る側の気持ちも考えて、おむつケーキを贈るようにしましょう!