赤ちゃんの食物アレルギーってどうやって分かる?アレルギーテストの方法とは?

離乳食を食べる赤ちゃん
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慎重に食材を選びながら、少しずつ食べる量や種類を増やしていく離乳食。ちょっとした異常があれば、それは食物アレルギーかもしれません!赤ちゃんの食物アレルギー検査はどのように行われるのでしょうか?

赤ちゃんと食物アレルギー

赤ちゃんの食物アレルギーは10人に1人の割合で現れると言われています。赤ちゃんは、消化機能や皮膚のバリア機能などが大人に比べて未熟なために、体が過剰反応を起こしやすく、アレルギーを発症しやすいのです。

赤ちゃんの食物アレルギーではどんな症状が出る?

離乳食を食べる赤ちゃん

食物アレルギーでは以下のような症状が出ます。

  • 皮膚症状:乾燥、痒み、蕁麻疹、湿疹
  • 消化器症状:腹痛、嘔吐、下痢
  • 呼吸症状:呼吸困難、咳、ゼーゼー、ヒューヒュー
  • 眼症状:眼の痒み、充血、涙目、まぶたの腫れ
  • 口の症状:喉の痒み、口唇の腫れ
  • 鼻症状:くしゃみ、鼻水、鼻詰まり
  • アナフィラキシーショック:血圧低下、頻脈、チアノーゼ、顔面蒼白、のような循環障害が見られる場合をアナフィラキシーショックといい、命の危険性があります。すぐに救急処置をする必要があります。

どの症状がどの程度出るかは個人差があます。なかには命の危険性がある重篤な症状もあるため、アレルギーが出やすい食材を初めて摂取する場合にはとくに注意が必要です。

アレルギーが出やすい食べ物を食べた時は、上記のような症状に注意しながら、赤ちゃんの皮膚、呼吸、機嫌などの様子観察を行っていきましょう。

アレルギーの検査

ドクター

アレルギー症状が出たら、アレルゲンの特定をするための検査を行います。検査にはいくつかの種類があります。

  • 血液検査:採血してアレルギーの引き金となる「IgE抗体」というタンパク質が血液中にどのくらいあるかを調べます。各アレルゲンごとのIgE抗体の数値を調べて、アレルギーの原因を特定します。少しの採血でたくさんの種類のアレルゲンを調べることができます。検査結果がでるまでに1週間ほどかかります。
  • スクラッチテスト(プリックテスト):一番時間が短く結果が出る判定方法です。判定時間は15?30分。生後4ヶ月から実施できます。赤ちゃんの背中や腕などの皮膚に、スクラッチ針で出血しない程度の傷をつけ、その上にアレルゲンと疑われるエキスを1滴ずつたらして皮膚が赤くなるか確認します。赤くなればそのアレルギーがあります。ちなみに、針で傷つけた箇所は痛みもほとんどなく、跡も残りません。
  • パッチテスト:アレルゲンのエキスを小さな紙にしみこませたものを腕などに貼り、時間を置いて皮膚が赤くなるかを確認します。スクラッチテストと同様、赤くなればアレルギーの可能性があります。2日?3日後に反応の有無を見ます。

プリックテストをやってみた

ある日全身にじんましんが出た息子。その日初めて卵(固茹で卵の黄身少量)を食べたことから、卵アレルギーが最も疑わしかったのですが、きちんと検査をすることになりました。

一応、卵アレルギーが出てから1週間後、軟膏塗布と抗アレルギー薬内服でじんましんが治ってから検査を行いました。

行ったのは「プリックテスト」です!

今回、卵(?卵白、?卵黄)以外にも?米、?小麦、?牛乳、?大豆の計6種類を検査してもらえました。

プリックテスト
  1. 専用の針を足にぷすぷすと6箇所に刺していきます。(泣きもせず、痛そうな様子はありませんでした。)
  2. 6箇所針を刺したところに、それぞれのアレルゲンの液を1滴ずつたらしていきます。
  3. 液を垂らした箇所を触らないように、赤ちゃんの手足を固定したまま抱っこ。15?30分ほど待ちます。5分過ぎたあたりで卵白の部位がすでに赤くなっていました。
  4. 結果、卵白部位が17×7mmで赤くなり、6mm以上陽性ということで、卵白アレルギーということが分かりました。
プリックテスト

少しでも「アレルギーかな?」と思うような症状が出た時は、病院受診をして検査をしてもらうと安心ですよ。アレルギーとわかっても、赤ちゃんの食物アレルギーは3歳までに治ることも多いと言われています。今後どのように対応していくかや、アレルギー食材再開の時期など、医師と相談しながら離乳食を進めていきましょう。

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