出産後のママを悩ませるのは子育ての忙しさだけではありません
「大変な出産が終わったと思ったら抜け毛が酷い・・・」
「このまま髪の毛が無くなっちゃったらどうしよう」
実は産後は抜け毛が多くなるというのをご存知でしょうか?
今回は抜け毛の原因と対策を紹介します
■目次
産後の抜け毛は「産後脱毛症」や「分娩後脱毛症」

産後の抜け毛は「産後脱毛症」や「分娩後脱毛症」といい、出産後急激に抜け毛が増えてしまう脱毛症のことです。
局所的な抜け毛ではなく、全体的に抜けてボリュームが落ちるケースがほとんどです。抜ける量には個人差がありますが、多いときは全体の20%の髪が抜けることもあります。抜け毛のほかに、髪が細くなってしまうなどの症状もみられます。すべての女性に起こるのではなく、約6割の女性が経験するとされています。
産後の抜け毛の原因は?

産後の抜け毛は、次のようなことが原因だと言われています。
- ホルモンバランスの乱れ:妊娠後期になると脱毛を抑える作用のあるエストロゲンという女性ホルモンが急激に増加して、本来寿命が来て抜けるはずの髪がそのままとどまってしまうが、出産後エストロゲンの低下とともに一気に抜けてしまうため、一時的に抜け毛が増加する。
- 母乳育児による栄養不足:母乳で赤ちゃんに栄養を分け与えることでママが栄養不足になることも。
- 精神的なストレス:慣れない育児や睡眠不足による心身の疲れが大きなストレスとなってしまう。また、髪が一気に抜けるのを見ると髪をとかすのにも気を遣ったりと脱毛に対するストレスも出てくる。
- 睡眠不足:ホルモンバランスの崩れや血行不良を起こし、髪へ栄養や酸素が十分に運ばれなくなる。
- 骨盤のゆがみ:骨盤のゆがみから血行不良になることも。血流が悪くなると、卵巣に十分な栄養が供給できなくなってしまい、卵巣で作られるエストロゲンの生成が滞ってしまうためホルモンバランスが大きく崩れる。これが原因となり抜け毛が増えてしまう。
- 食生活の乱れによる栄養不足:育児で忙しくきちんと食事が摂れなかったり、産後無理なダイエットをしたりすると栄養不足になり髪に必要な栄養が不足する。
抜け毛が始まる時期と終わる時期は?
女性ホルモンの分泌量や生活習慣などで個人差はありますが、
抜け毛が始まるのはだいたい産後1、2か月を過ぎた頃からです。
抜け毛が終わるのは、半年から一年のうちにおさまると言われています。
- 産後の抜け毛はいつから? 産後2ヶ月前後
- 産後の抜け毛はいつまで? 産後1年頃まで
抜け毛対策はどのようにする?

産後の脱毛は一過性のものであり、とくに治療の必要はありません。しかし、ちょっとした生活改善で抜け毛の量を減らすことはできるので紹介します。
バランスの良い食事を摂る
とくに髪に関係する栄養素はカルシウム、鉄、亜鉛、ビタミン、タンパク質。カルシウムは牛乳や小魚、チーズなどに含まれ、髪に艶とコシを与えます。鉄はほうれんそうやレバーに含まれ、亜鉛は貝類に含まれます。これらのミネラルは健康的な髪を育ててくれます。ビタミンの中でもとくにビタミンB群は豚肉や大豆、まぐろやカツオなどの魚に含まれるビタミンB群はタンパク質と一緒になり髪を作り出す効果があります。また、代謝促進効果もあるので髪が生えやすくなります。髪の原料となり、髪の成長を促すタンパク質は豚肉、卵、大豆も含まれます。大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをし、髪の成長を促します。
規則正しい生活リズムで生活をする
夜中の22:00から2:00の間は、副交感神経が優位になり、その間に細胞から老廃物が出ていき、栄養が入っていきます。もちろん、毛母細胞も生まれ変わります。授乳時間の工夫をしたりして、その時間はしっかりと睡眠がとれるようにしていきましょう。
ストレスをためない
育児の不安は誰かに相談するなどして、ストレスをためないようにしましょう。夜間睡眠がとれなければ、昼寝をするなどして体を休める時間をとるように心がけましょう。天気のいい日は赤ちゃんと散歩に出かけたり、可能であれば、赤ちゃんを家族に預けて外出をするなどの気分転換もとりいれていきましょう。
美容室に行く
美容室で髪をカットしたりシャンプーをしてもらうと気持ちよくリラックスできますし、髪が大量に抜けるところを自分で見なくてすみます。最近はヘッドマッサージをしてくれる美容師さんも多いので、血行促進の効果も期待できます。たまの息抜きによいかもしれませんね。
髪を短くしておく
長さにこだわらないという方は、早いうちに髪を短くカットしておくと、脱毛のショックも少なくてすみます。髪の毛が短いと、抜ける毛の量もそんなに多く感じません。
頭皮マッサージをする
入浴時などに自分でも頭皮マッサージをしてみましょう。頭皮のマッサージは血行を促進し、髪の成長を助けます。
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