赤ちゃんの肌はとってもデリケート。気づけば頬や首元が赤く、湿疹ができてることありませんか?
赤ちゃんにできる湿疹のことを総称して「乳児湿疹」と呼びます。
多くの赤ちゃんが経験する乳児湿疹。これってニキビ?あせも?アレルギー?
その種類、原因、対策をご紹介していきます。
■目次
新生児ニキビ

なんだかおでこやほっぺに赤みやぶつぶつが。これは新生児ニキビかもしれません。
- 生後1週間?1ヵ月くらいに、多くの赤ちゃんに見られる
- 思春期のニキビと同じような赤いぶつぶつが頬や額に現れる。顔全体に広がり、顔全体が真っ赤になることもある
- 外部からの刺激や汚れによって炎症を起こす場合や、赤ちゃんが触ったりして悪化することもある
新生児ニキビはなぜできるの?原因は?
新生児ニキビの原因は皮脂!赤ちゃんは皮脂の分泌が多く、過剰分泌された皮脂が毛穴や肌表面に溜まることでニキビができます。
新生児ニキビの対策・ケア方法は?
清潔な状態を保っていれば生後1?2か月で自然と沈静化します。
毎日の入浴の際、赤ちゃん用の石鹸・ボディソープなどを使い、ママの指先でやさしく洗いましょう。
ガーゼだとザラザラしていて刺激になるので、使用する場合は強くこすらないよう注意しましょう。
洗いすぎもよくありません。1日1?2回の洗顔にしましょう。冬はとくに乾燥するためきれいになった毛穴に蓋をするため保湿もしっかりしましょう。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00MWJ0NUE” title=”ピジョン ベビー全身泡ソープ しっとり 詰めかえ用 2回分 800ml”]病院へ行く目安は?
肌を清潔に保ち、保湿ケアなどを行っていれば自然に治っていくため、病院へ行く必要はありません。
赤ちゃんがひっかいたり、基本のケアを行ってもなかなか治らない時、症状がひどい時は病院を受診するとよいでしょう。
乳児脂漏性湿疹

乳児脂漏性湿疹は新生児ニキビと並んで、多くの赤ちゃんにみられる肌トラブルの一つです。
- 生後4か月頃までに現れやすい
- 顔面と髪の生えぎわやまゆ毛、頭皮など皮脂線の多いところにできやすい
- 黄色っぽいかさぶたのようなものや、ふけのようなものが出てくるのが特徴
- かゆみはあまりないが、炎症を起こすと赤く腫れあがったり、患部がじゅくじゅくしたりすることもある
- 赤ちゃんが触ったりひっかいたりして悪化することもある
乳児脂漏性湿疹はなぜできるの?原因は?
新生児ニキビと同じく、原因は皮脂です。過剰分泌された皮脂が肌表面や毛穴に溜まることで起こるとされています。
乳児脂漏性湿疹の対策・ケア方法は?
入浴時に石鹸またはボディソープで優しく洗い、肌を清潔に保ちましょう。乳児脂漏性湿疹ができやすい頭もベビー用シャンプーや石鹸をよく泡立てて洗ってあげましょう。
かさぶたのようなものがへばりついてとれにくい時は、入浴前にワセリンやベビーオイルをつけふやかしておくととれやすいです。冬はとくに乾燥するためきれいになった毛穴に蓋をするため保湿もしっかりしましょう。
赤ちゃん自身が爪で患部を傷つけないよう、爪は丸く切りそろえ、掻きむしろうとするのであれば柔らかいミトンを付けてあげましょう。肌に触れるものもこまめに交換するなどして清潔を保つ工夫をしましょう。
病院へ行く目安は?
肌を清潔に保ち、保湿ケアなどを行っていれば自然に治っていくため、病院へ行く必要はありません。
赤ちゃんがひっかいたり、基本のケアを行ってもなかなか治らない時、症状がひどい時は病院を受診するとよいでしょう。
あせも

汗っかきの赤ちゃんはあせもになってしまうことも多いです。
- ?生後からできやすい
- とくに夏の暑い時期や、冬に厚着させすぎた時などにできる
- おでこ、頭、首の周りや背中、脇の下、手足のくびれなど、汗をかきやすく蒸れやすいところにできる
- 新生児では小さな赤い発疹や白いぼつぼつがみられ、かゆみをともなう
- 汗をかいて蒸れた環境では肌表面の表皮ブドウ球菌が増殖しやすくあせもになる
あせもはなぜできるの?原因は?
あせもの原因は名前の通り、汗です!体温調節機能が未熟な赤ちゃんは汗をかきやすく、汗腺の中に汗がたまると炎症を起こしてあせもができてしまいます。
あせもの対策・ケア方法は?
ポイントは、汗腺がの出口を塞がないよう、肌を清潔にしておくことです。毎日の入浴で肌をきれいに保ち、汗をかいたらサッと拭いてあげたりこまめに着替えましょう。
エアコンを上手に使って汗をかかせすぎないよう室温を調整したり、汗を吸収しやすい素材&デザインの服を着せたりするのもよい方法です。
病院へ行く目安は?病院での治療方法は?
自宅でケアしてもなかなか治らない、痒みが強い、あせもをかいて炎症を起こしているなど、症状がひどい場合は小児科か皮膚科などの病院へ連れていき治療を受けます。
治療方法は、非ステロイド系の塗り薬を塗布したり、症状がひどい場合は抗生物質の飲み薬と塗り薬を使うこともあります。このようにあせもが悪化した場合でも、薬を使えばだいたい4?5日から1週間程度で症状は落ち着きます。傷あとなどを残さないためにも、治療は早めにすることが大切です。
アトピー性皮膚炎

乳児脂漏性湿疹と症状が似ていますが、こちらは何度も繰り返すことが多いです。
- 生後からアレルゲンに触れたり、体質によってできる
- ?顔面や頭部、耳たぶなどに赤い湿疹ができる
- 強いかゆみを伴う
- 乳児脂漏性湿疹と症状が似ているが、何度も繰りかえすことが多い
アトピー性皮膚炎はなぜできるの?原因は?
アトピー因子と呼ばれる遺伝子的にかゆみを起こしやすい体質に加え、アレルゲンに触れることで引き起こされると考えられていますが、原因・メカニズムは十分には解明されていません。
アレルゲンとしては、ダニ、ハウスダスト、動物の毛、ストレス、食物アレルギーなど人によってさまざまです。
アトピー性皮膚炎の対策・ケア方法は?
アレルゲンが何かはっきりしないうちはなるべく刺激を少なくし、肌を清潔に保つようにしましょう。
洗濯洗剤や柔軟剤をよくすすぐ、衣類のタグを外すなどの工夫をしてみましょう。
どんな時にどんな症状が現れるのか見守っていきましょう。
病院へ行く目安は?
皮膚症状がひどい、なかなか治らない、かゆみが強い、ひっかいてしまって炎症を起こしている場合は皮膚科か小児科を受診しましょう。
食物アレルギーによる湿疹

こちらも注意していきたいですよね。
- アレルゲンとなる食物を口にすることで現れる
- 食物に対するアレルギー体質は胎児の頃から形成され多くは5歳ごろまでに発症する
- 口の周りや口の中、あるいは全身に赤い発疹ができる。時には呼吸困難、下痢、嘔吐などの症状があることも
- 代表的なアレルゲンとしては卵、牛乳、小麦、大豆など
食物アレルギーによる湿疹はなぜ起こるの?原因は?
食物アレルギーによる湿疹の原因は特定の食べ物に反応する体質にあります。アレルギー体質は胎児の頃から形成され、多くは生後間もない時期から5歳までに発症します。アレルゲンとなる食品は無数にありますが、とくに代表的な卵、牛乳、小麦、大豆には注意が必要です。
食物アレルギーによる湿疹の対策・ケア方法は?
離乳食を開始しても、卵、牛乳、小麦、大豆などアレルギーが出やすい食品はすぐに食べさせず、時期をみて、少量ずつから開始しましょう。
生後半年?1年頃になるとアレルギー検査を受けることもできるので、アレルギーの品目や程度を明らかにし、食事に気を付けていきましょう。アレルゲンとなる食物が判明したら、軽度のアレルギーであれば1歳を過ぎるまでは避けた方がよいです。消化器官が発達する1歳を過ぎる頃には多くの場合アレルギー症状は治まってきますから、その頃から少しずつ、食べさせてみるとよいでしょう。ただし、思わぬアレルギー反応を引き起こす可能性がありますから、必ず医師に相談してからにしてください。
病院へ行く目安は?病院での治療方法は?
食物によるアレルギー症状(食べた後に発疹や呼吸困難、下痢・嘔吐)が疑われたら早めに病院を受診しましょう。ひどい時には呼吸困難、下痢・嘔吐による脱水症状など命の危険に関わる場合もあります。軽度の発疹のみであれば翌日の朝などでも大丈夫かもしれませんが注意して観察をしておく必要があります。
症状が出ることを考え、アレルギーの出やすい食品はできるだけ午前中に試食し、少しでも症状が出ればすぐに小児科を受診した方がよいでしょう。
病院での治療は抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤などの内服薬や、塗り薬を処方されます。
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