赤ちゃんの成長は一つ一つが驚きと感動です。生まれてからしばらくは寝たままの状態が続いていた赤ちゃんも筋肉がついてきて寝返りなどが出来るようになってきます。
今回は赤ちゃんの寝返りについてご紹介します。
■目次
「寝返り」とはどうなることを言うの?

- 「寝返り」(ねがえり)とは、顔が上を向いた仰向けの状態から体を捻って、うつ伏せの状態になることを言います。
- 「寝返り返り」(ねがえりがえり)というのは、寝返りの反対で、うつ伏せから体を捻って仰向けになることを言います。
個人差はありますが、「寝返り返り」は「寝返り」に比べて、できるようになるまでにやや時間がかかります。それは、赤ちゃんの後頭部や背中には丸みがあり、「寝返り」の方が比較的簡単にできるからです。
寝返りはいつからできるようになる?
赤ちゃんは頭から順番に発達していきます。
まずは目が見えるようになり、首が座ります。
首がしっかり座ったら、いよいよ腰が座る準備「寝返り」が始まります。
この寝返りは、誰に教わるわけでもなく、赤ちゃんが周囲の様子をもっと見たい!動きたい!という気持ちから、腰を捻らせて横に転がるようにして行ないます。
寝返りを始めるのは生後4~6ヶ月頃

寝返りを行なう時期には個人差が大きいので、一概に何ヶ月頃からとは言えません。
しかし多くの自治体では、3~4ヶ月検診の時に寝返りをしているのか確認しています。
そのため、3~4ヶ月頃を目安に、生後6ヶ月までに寝返りを行なえれば問題ないとされています。
- 2か月頃:早い子は生後2か月でできることもあります。動きが活発になり、バランスで転がれたという場合が多いようです。
- 5-6か月頃:5?6か月頃にできるようになるのが平均的です。
- 7か月頃:90%の赤ちゃんは寝返りができるようになります。
- 1歳以降:1歳以降に寝返りをする赤ちゃんもいます。その場合は寝返りよりも先に、はいはいや、つかまり立ちをマスターしていることも。特に体の怪我や心配事がない限り、順番が変わっても問題はありません。
寝返りの練習方法
- 寝返りしやすく、障害物のない、平面の広い床に寝かせましょう。
- 赤ちゃんがよく向く方向に腰をひねって足を交差させてあげます。足から腰、上体の順で回転を手助けしてあげ、寝返りのコツを覚えてもらいましょう。
- うつ伏せになったあとは腕を抜いてあげましょう。
寝返り返りの練習方法
- 赤ちゃんをうつ伏せにした状態で、赤ちゃんの腰に両手を添えます。体全体をゆらゆらと左右に傾けながら、体が斜めになっている位置で止め、腰を支えながらゆっくりと、仰向けになるように体を回転させ手伝ってあげましょう。
赤ちゃんが寝返りを始めるのは、生後4~6ヶ月頃。
寝返りを始めるためには、様々な条件が揃っている必要があります。
その条件とは何なのでしょうか。
今回は、赤ちゃんが寝返りを始める時期と、寝返りを始めた時に気をつけるポイントをご紹介いたします!
首がしっかり座ることで寝返りができる

生後3ヶ月頃に、しっかりと首が座る赤ちゃんが多くなります。
周囲を気にして、音や光の変化に合わせて、首を動かしてキョロキョロを周囲を観察し始めます。
首が座ることで、肩・腰・腕の筋肉が発達するため、寝返りをすることができます。
つまり寝返りを行なうためには、これらの筋肉が発達していなければいけないんですね!
寝返りをしなくても焦らない

赤ちゃんの発育ペースを気にしている保護者の方は多いと思います。
育児書や、自治体から配布される成長目安表を気にして、目安通りに成長しないことに不安を感じていませんか?
まだ言葉も発せない赤ちゃんにも、自分のペースというものがあります。
大人と同じで、自分のタイミングで色んなことを行ないたいと感じています。
生後2ヶ月頃から首座りの練習と併せて、寝返りの練習もするように言われる自治体もありますが、焦って多く練習させる必要はありません。
1日の内に短時間の少しずつ腹ばいの姿勢にしてあげているなら、あとは赤ちゃんが自分から寝返りを行なうのを待つだけです。
ゆったりとした気持ちで待つようにしましょう!
ベネッセ教育情報サイト <寝返り>や<ハイハイ><つかまり立ち>など、「遅いのは?」と感じたときにこう考え対処しました
寝返りをするようになったら気をつけるポイント
寝返りを始めるのには、個人差があります。
首が座ってすぐに寝返りをする子も居れば、ハイハイが始まってから寝返りをする子も居ます。
心配なのが、寝返りをするようになった時ですよね。
「窒息するんじゃないか?」という心配から、寝返りをしている間は片時も目が話せないという人も多いのではないでしょうか。
寝返りを始めたら、まずは今からご紹介するポイントを気をつけてみましょう。
広い安全なスペースを確保する

赤ちゃんが寝返りを始めたら、嬉しいのか楽しいのか、何度でも寝返りを行ないます。
しかし、まだ自分でねんねの姿勢に戻ることが出来ず、苦しそうに唸ったり、頭を床に打ち付けてしまうことも少なくありません。
まずは、寝返りの姿勢になるために、広く安全なスペースを確保しましょう!
<寝返りの理想的な環境>
- 赤ちゃんのオモチャ(口に入れて良い物)以外転がっていない・
- クッション性の高いマットやカーペットが敷いてある
- 保護者の目が届く場所
寝返り中は絶対に目を離さない!

寝返りを始めたばかりの赤ちゃんは、自分で寝返り返りをして、ねんねの姿勢に戻ることができません。
そのため、首が疲れてきたら、頭を床に沈めることしかできないんです。
布団の上などのやわらかい場所だと、最悪窒息の危険性があります!
そのため、赤ちゃんが寝返りをしている時は、絶対に保護者は目を離さないようにしましょう。
寝返りできないようにする方法
寝返り中は目を離さないと言っても、料理や洗濯などの家事をしている間はどうすれば良いのでしょうか。
布団やクッションマットの上に赤ちゃんを寝かすと、すかさず寝返りをするので、この場合は丸めたバスタオルを赤ちゃんの左右に置いて、寝返りできないようにします。
市販の寝返り防止グッズもあるので、心配の人は利用すると安心ですよ!
首がしっかり座っているなら、前に赤ちゃんを抱っこして家事をすることもできます。
家事をしている間は、バウンサーに寝かせてあげても良いですね。
寝ている時もご用心!

赤ちゃんが寝返りを始めると、寝ながら寝返りをしてうつ伏せで寝ようとする子も居ます。
この場合、窒息による乳幼児突然死症候群が起こりえないので、前述した寝返り防止グッズを利用して寝返りできないようにしておきましょう!
まとめ
赤ちゃんが寝返りを始める目安は、生後4~6ヶ月頃です。
寝返りを始めるためには、首がしっかりと座り、肩や腕などの筋肉が発達している必要があります。
1日の内に小分けして、しばらくうつ伏せの姿勢にしてあげることで、これらの筋肉を鍛えることができますよ!
また、寝返りしないからと言って焦ってはいけません。
赤ちゃんには赤ちゃんのペースがあるので、赤ちゃんが自分から寝返りするのを待ちましょう。
寝返りを始めたら、以下の点に気をつけるようにします。
<寝返りを始めたら気をつけたいポイント>
- 広く安全な場所を確保する
- 寝返り中は絶対に目を離さない
- 家事をしたい時は、寝返り防止クッションなどで寝返りできないようにする。
- 寝ている時も寝返りする場合は、寝返り防止クッション等を利用する。
寝返りは赤ちゃんの大きな成長の一つです。
ゆったりとした気持ちで、その成長を見届けるようにしましょう!