「赤ちゃんにテレビは見せちゃダメ!」というのをよく聞きますが、何がどういけないのでしょうか?
■目次
なぜ赤ちゃんにテレビを見せてはいけないの?

「赤ちゃんにテレビを見せない方がいい」と言われているのには、いくつかの理由があります。
- 赤ちゃんの脳にはテレビの音や光の刺激は強すぎる!
- コミュニケーション能力・言語能力が育たない!
- テレビがついていると、他のことをする時に集中できない!
- テレビに気を取られて、「見る」こと以外の、「触って」「聞いて」「臭って」「なめて」感じることが少なくなってしまう。
赤ちゃんの脳にはテレビの音や光の刺激は強すぎる!

テレビの映像はチラチラと画面の絵が変わったり、光が強かったりします。また、複雑な大きな音や、意味の分からない一方的な言葉の発信で、赤ちゃんの脳には刺激が強いと言われています。情報処理のためにエネルギーを消費して脳によい影響を与えているとはいえません。
刺激が強い音と光で、テレビが付いているとどうしてもテレビの方に注意が向きますが、実際にはあまり集中して見てはいないとも言われています。
言語能力・コミュニケーション能力が育たない!

言語能力は対人との会話で育っていきます。不思議なことに、テレビからの音声では学習効果が得られないことがわかっています。そのため、乳児期からテレビを見せていると言葉の遅れがみられます。
また、テレビをつけていると、赤ちゃんと親が互いに目を合わせる機会が減ります。だんだん親と視線を合わせなくなったという例もあります。コミュニケーション不足は言語の遅れや感性の発達を阻害する危険があるのです。
テレビがついていると、他のことをする時に集中できない!

テレビがついていると、どうしてもそちらに気を取られてしまいます。これでは、ゴハンの時や遊ぶ時にも、ひとつのことに集中しにくくなります。
このような状態が続くと、注意力散漫になったり、観察力や思考力の発達を阻害する可能性があります。
テレビに気を取られて、「見る」こと以外の、「触って」「聞いて」「臭って」「なめて」感じることが少なくなってしまう。

赤ちゃんの目にうつる世界では、身近なもの一つ一つが新鮮で、大きな刺激であり、学びの要素となります。実際に見て、触って、なめて、感じる刺激こそ、赤ちゃんの感性をよりよく発達させる刺激となります。
それでもテレビをつけるときは。

それでも、ちょっと家事をする時や、ママの息抜きなどでテレビをつけたい時もありますよね。そんな時に、ちょっとだけテレビの付け方を工夫してみてはいかがでしょうか?
- 赤ちゃんにテレビを見せる時間は30分程度と決める。
- テレビをつけっぱなしにしない。
- 赤ちゃんの授乳や食事中にはテレビをつけないようにする。
- テレビを見る時は一緒に見ながら話しかけたり目を見たりする。
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