子供は様々な原因で、白いうんちをすることがあります。
見慣れない色にビックリしてしまう親御さんが多いと思いますが、感染症の可能性があるので慌てずに対処することが重要です。
白いうんちと言えば「ロタウイルス」を思い浮かべる親御さんが多いと思いますが、ロタウイルス以外にも白いうんちをしてしまう原因があるんです!
今回は3つ白いうんちに関する紹介をいたします!
- 子供の白いうんちをする理由
- 白いうんちが出る仕組み
- 白いうんちをした時の対処法
小さい子供が白いうんちをする理由

赤ちゃんや小さな子供が、突然白いうんちをすることってありますよね。
大人はバリウムでも飲まないと白いうんちは出ませんが、どうして小さな子供は白いうんちをするのでしょうか。
実は、小さな子供が白いうんちをする理由は、ある病気が原因だったんです!
アデノウイルス
アデノウイルスは流行のシーズンがなく、通年通して感染するリスクがあります。
3歳未満の小さな子供が、胃腸炎になることが多く、0歳児よりアデノウイルスが検出されます。
潜伏期間は7日間、ウイルスの排出は10~14日程度かかります。
感染者のくしゃみなどの飛沫感染や、トイレの共有などから感染します。
アデノウイルスの特徴の一つが、熱が出ないことです。
微熱か平熱であることが多く、下痢を伴う胃腸炎の症状が見られることがあります。
胃腸炎になると、白色やクリーム色の下痢を伴います。
残念な事に、アデノウイルスに効く薬は存在しません。
整腸剤を飲みながら、下痢などで自然とウイルスが体外へ排出されるのを見守ります。
ロタウイルス
子供の白いうんちと言えば、ロタウイルスが思い浮かぶ親御さんが多いのではないでしょうか。
ロタウイルスは、冬から春にかけて流行のピークを迎えます。
ロタウイルスの代表的な症状は以下の通りです。
- 39℃以上の高熱
- 3~10日程度続く下痢と腹痛
- 1~3日見られる嘔吐
ロタウイルスによる白い便は、下痢が続くことで便に色が付かなくなるために起こります。
ロタウイルスは、無症状でも便によってウイルスが排出されます。
下痢が始まる2日から10日後程度ウイルスが便に混じって排出されます。
下痢が治まっても油断せず、3日間は便の処理にゴム手袋や新聞紙を使用するようにしましょう。
乳糖不耐性
ミルクを飲む赤ちゃんや、乳製品が好きで摂取する機会が多い小さな子供によく見られます。
乳糖不耐性には、大まかにわけて以下の3つがあります。
- 生まれつきの症状である「先天性乳糖不耐性」
- 月齢や年齢を重ねることで発生する「遅発性乳糖不耐性」
- 風邪や胃腸炎などで起こる「二次性乳糖不耐性」
多くの場合、風邪や胃腸炎などのウイルスが原因で起こる乳糖不耐性性です。
ウイルスの感染による下痢によって、腸の粘膜表面が脱落してしまい、乳糖分解酵素の働きが一時的に下がるため起こります。
あくまで一時的な症状なので、下痢症状がある時は、乳製品や脂肪分の多いものを与えないようにしましょう。
ミルクを飲む赤ちゃんの場合は、脱水症状に陥ることがあるので、早めに小児科を受診しましょう。
白いうんちは何故出るのか

健康的な便は、黄土色~茶色ですよね。
便に色が付いているのは、もともとではなく、胆のうという臓器によって貯蔵された、「胆汁」によって色が付くんです。
ウイルス感染などで胆のうの機能が弱り、胆汁の量が少なくなったり、下痢が続く事で胆汁の分泌が追いつかない時に、うんちが白くなります。
乳糖不耐性の場合は、脂肪分や乳糖が分解されず、そのまま便になって排出されてしまうため、白いうんちが出てしまいます。
白いうんちが出た時の対処法

子供が白いうんちをしたら、まずはウイルス感染を視野にいれましょう!
感染を広げないために、オムツ替えの時は新聞紙とゴム手袋を使用します。
万が一床などにうんちが付着してしまったら、キッチンハイターなどの「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれた消毒液や漂白剤でふき取ります。
白いうんちをしたからといって、すぐに小児科に駆け込まなくても大丈夫です。
ただし、ミルクを飲んでいる赤ちゃんは脱水症状を起こす場合があるので、早めに小児科を受診しましょう。
まずは家庭で子供の様子を診て、下痢が続いたり、39℃を超える高熱がある場合は、電話で小児科に「感染症の可能性がある」旨を伝えてから受診しましょう。
この際、白いうんちを袋に密閉して持参すると、原因特定がスムーズになります。
まとめ
子供が白いうんちをする原因は、以下の3つです。
- アデノウイルス
- ロタウイルス
- 乳糖不耐性
ウイルス感染などによって胆のうの働きが弱まり、胆汁の分泌が減ったり、下痢が続く事で胆汁の分泌が追いつかなくなることで、白いうんちが出ます。
また、乳製品や脂肪分の多い食事の摂りすぎが原因で、白いうんちが出ることもあります。
白いうんちが出ても慌てず、まずは感染リスクを配慮しましょう。
オムツ替えの時は新聞紙とゴム手袋を使用し、床などにうんちが付着した場合は、次亜塩素酸ナトリウムが含まれた消毒液や漂白剤でふき取ります。
小児科を受診する際は、まずは「感染症の可能性がある」ことを電話で伝えてから受診するようにしましょう。
白いうんちをオムツごと袋に密閉して持参すると、原因特定がスムーズになります。